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メタボ改善への取組み


メタボを改善するためには、どのように取組むのか。


メタボの改善は、薬を飲んでればそれでOKとはなりません。
先ず自覚して、息長く、根気良く肥満を解消する努力が必要です。



   「仲間と支え合い」「市民一体」で成果

   体験的市民運動で成果

   行動変容」の作業の難しさ

                                             
   
     
  「仲間と支え合い」「市民一体」で成果

 「メタボ予防」を骨子としながらも、メタボには自覚症状が少ないだけにさまざまな 

工夫・アイデアをこらして取り組んでいる国立病院機構京都医療センター

予防医学研究室長の坂根直樹氏のお話を紹介します。


以前から地域住民を相手に、ダイエット教室や運動教室をやってきて判った

ことは、メタリックシンドロームは、自覚症状がないのでやせる気が起こらず、

体質改善の意欲が乏しいことです。

危機感を抱いている人と、病院で1対1で行う指導ではある程度の効果は

出ますが、教室では限界を感じます。

対象者に対する単独指導よりもグループで、仲間意識を持って、共に競って

体重の減少に取組むのが良い方法のようです。


男性間では、「あいつに負けられるか」とか、「あいつにできるの、俺が出来ない

ことは恥ずかしい」というような意識が生まれてきます。

グループで集まった上で、「減量目標」を決めさせます。

皆がやる気になってきたら、2時間ぐらいのセッションを組んで、最後に、

「私は健康づくりのために、三日坊主にならない『ゆっくり確実ダイエット』に

チャレンジします」という「減量宣言書」にサインして、3ヵ月後に出会います。

3ヶ月で3kgやせた人が31.8%に達し、平均でも約2kg減となりました。


講義形式だけでは、平均体重は余り変化はありませんでしたが、グループ

支援群では、平均4kgもやせました。

健康になろうという市民ぐるみの健康意識の高まりが重要なことなのです。



  体験的市民運動で成果

引き続いて京都医療センター予防医学研究室長の坂根直樹氏のお話です。 

一方通行的な「ダイエット教室」の講義形式では成果は上がりませんでした。

平成14年から一方的な講義形式の「生活習慣病予防教室」を開催していましたが、

一時申込者は減るばかりなので、17年度からは30人ほどのグループワークを

中心とした体験学習型のダイエット教室に切替えました。


18年度からは、「楽しくて効果の出る教室」をコンセプトに行動科学に基づいた

プログラムを開発し、その効果も検証してゆくようにしました。

広報タイトルは、「3日でマスター、3ヶ月で3キログラム」と目標値を明確にして、

成功体験談も掲載し、テキストには体重記録も詳細に記載してもらいました。

参加者が無理なく順次目標に到達できるプログラムを作成し、終了後は

評価会議を開き、表彰を行います。

そうしたグループワークやペアワークが奏功して、17年度からは申込者も2倍、

3倍となり、参加者の肥満度、ウェスト周囲径なども明らかに改善され、

体重で平均3.2kg、ウェスト径でも4cm近く減りました。


サポートの仕方でも成果は違い、減量に取り組んでいる仲間がサポート役に

なって「応援者」となると、減量の成績がよいのです。

市民が一丸となって健康づくりに挑戦する市民大運動を保健師さんたちと共に

取り組んでいます。

保健師さんらが「やせるコツ」や「こんなときどうする」などのダイエット情報を

メール配信し、時には「癒しメール」なども送ってフォローしています。


  「行動変容」の作業の難しさ

医療費削減額が、ダイエットの費用を大き上回る成果も出ています。

ダイエット実施者のコセプト分析を行って、2年間追跡調査したデーターの 

解析で医療費が全体で3割も減少していました。

ダイエットの費用は、医療費の減少で元が取れたことになります。


特定健診・保健指導では、まず初めに、厚生労働省の定めた〈22項目〉の

「質問票」を参考に、医師・保健師管理栄養士さんたちがチェックします。

しかし中には、保健指導そのものを拒否する人も居て、保健師さんたちは大変

やりにくいことも多くあり、時には、21番目の「運動や食生活を改善しようと

思いますか」の問いに「改善するつもりはない」とズバリ答える人もいます。

相手を最善の方向に向かわせようとしてするから反発されるのであり、

自分が決めたことが、こちらの決めているゴールとかけ離れていても、

やり遂げることが多いのです。


こうした「行動変容」というのは、本人の中にある気持ち・解決法(気付き)を

引出す作業といってもよいでしょう。

「行動変容」を促すのは、確かに難しいですが、じっくり相手の性格を見て、

言葉のかけ方やペースに合せて気付きを促してゆくことが重要なことです。

さて、あなたは、今日明日や1年先に命に別状ない話や、と先送りするか、

今からでも減量を考えて、少しづつやってみるか、のどちらですか?







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